葛の花の 季節到来

9月になるとすぐに 家の近くの空き地の葛畑から 葛のお花の香りがしてきていました。

今年は全国的に葛の花が見事だったようですね♪ 葛は根から花まで 捨てるところがない万能 和ハーブ。

葛の新芽は あく抜きしてお肉などに巻いてたべたり(もちろん天ぷらはオススメです)できます。

あますところなく使える葛を使っていろいろ作りました♪

葛の花を食にとりいれて・・・

【葛の花シロップ】

葛の花シロップです。水と砂糖(甜菜糖やサトウキビがオススメです)を1:1でいれて 1か月頃から飲むことができます。

また半年たつと お酢として使えますので・・ちょうど・・・ひな祭りくらいにお花をいれた葛のチラシ寿司なんて良いかもしれませんね♪

藤のようなあまい香りがするので虫たちもいっぱい。。。。よ~く洗ってからつけてくださいね。

【葛の花玉】

こちらは葛の花玉です。自分が取り入れたい効能があるハーブ類と混ぜて玉にしてサプリのように使います。

この状態にしておくと 1年は持ちますので サッとハーブを取り入れたい時に便利ですよ♪

【葛花茶と葛花のゼリー寄せ】

葛はお湯を入れた瞬間にサッと色が変わって本当に綺麗・・。葛のお花からも葛湯のような味を味わえます。見た目も綺麗なのでぜひお試しください。

葛の花の効能

救民妙薬に記されていた葛の花 水戸光圀の献上品としても重宝されていた葛の花の効能

中国では古くから「葛の花は酒を消す」と伝えられ、二日酔い予防などで利用されてきましたが、日本にも元禄の時代に葛の花の機能性に注目する人物がいました。

その人物は水戸黄門こと水戸光圀です。

光圀の命で作られた、薬草の処方を記した書物『救民妙薬(きゅうみんみょうやく)』にも「酒毒には、葛の花かげぼし、粉にして用いてよし」と記載されていたそうです。

光圀への献上品として、葛と梅酒を一緒に贈る者もいたと言われており、その効果について身を持って知っていたと思われます。

現在の研究でも

実際にアルコールの摂取と同時に緑茶飲料と葛の花エキスを摂取するという実験を行ったところ、葛の花エキスには、血中アルコールの上昇を抑制する働きがあることが確認されました。

もともと日本人は酒に弱い種族だと言われていますが、酒に強いか弱いかは、アルコールを分解する酵素にあるそうです。

酒を飲んだ際に、顔が赤くなったり、頭痛がしたり、気持ち悪くなるのは体内に入ったアルコールが分解されて変化した『アセトアルデヒド』と呼ばれる物質が原因です。

日本人にはこの物質を分解するための酵素を持たない人が半数近くいるため、お酒に弱い人が多いといいます。一方、欧米人はほぼ全員この酵素を体内に持っているといわれています。

葛の花エキスにはアセトアルデヒドの上昇を抑制し、悪酔いや二日酔いを抑える効果が期待されています。

葛の花エキスには肝臓への効果も確認されました。肝臓の状態を知るための指標となるのが、GOTとGPTと呼ばれる肝細胞の中に存在する酵素です。

GOT、GPTという酵素は、肝細胞が損傷を受けて破壊されると血液中に流れ出ます。そのため、血液検査において肝障害の指標として測定します。

葛の花エキス、大豆イソフラボン、ウコンと、何も摂取しない場合の血中のGOTとGPTの変化率をそれぞれ比べたところ、葛の花エキスを摂取した血液中のGOT・GPT変化率が最も抑えられたと確認されたようです。

この結果からも、肝臓を保護し、機能を改善させる働きに期待できるといえます。

日本で葛の花の肝機能改善作用などが解明されたのはごく最近です。

中国を代表する明時代の薬物書の“本草網目”には、酒毒を消す薬物として葛の花が第一番目に記載されていますが、葛の花の研究を始めた1986年当時は葛の花の機能性に注目する研究者はほとんどいなかったそうです。

天然薬物学の分野でさまざまな研究成果をあげている、熊本大学薬学部、福岡大学薬学部で成分研究を行った結果、イソフラボンやトリテルペノイドサポニンを高濃度に含有している事が判明し健康素材として優れたものであることが確信されました。さらに,葛の花を抽出加工したエキスについて変異原性試験や毒性試験が行われ、その安全性が確認されています。

さらに葛の花エキスの機能性の研究は進められ、アルコールに対する有効性の試験が行われました。その結果、アルコールの代謝促進効果やアルコールによる肝臓障害の予防作用、また、アルコールによる胃炎の予防作用が確認されました。

アルコールを飲んだ時の物忘れにも改善効果があるといいます。先人から伝えられてきた効果が現在の研究技術によって実証されたのです。

葛の花エキスにはホメオスタシスと呼ばれる、生体の恒常性を維持する免疫系や内分泌系を調節する成分も含まれており、葛の花に秘められた機能の解明のため、さらなる研究が行われています。

さらに嬉しい葛の花の効果

葛の花エキスに体脂肪低下作用があることも確認されました。

体脂肪減少効果が確認されたということは、その先、糖代謝、脂質代謝の改善、血圧の改善ということが十分に期待できると考えられています。

葛の花エキスを4ヶ月間摂取してもらい、摂取前と摂取4ヵ月後の胴回りの脂肪の状態を比較する実験で、胴回りの脂肪の状態をCTスキャンで確認したところ、明らかな体脂肪率の低下が確認できました。

こちらのサイトより引用

参考文献はこちら 葛の花エキスのちから

葛には安全性が確認された

サポニン(高麗人参や大豆、オリーブ等に含まれ、 水と油脂に対して界面活性剤として働き 血中脂質をさげる働きがある成分

イソフラボン(植物性エストロゲンと言われ 不足した女性ホルモンを補う働きがある成分)

エストロゲンについて詳細をもっと知りたい方は こんな記事もどうぞ

更年期ラボ エクオールって?

ホメオスタシス(生体の恒常性や内分泌系を調節する成分)が含まれていることもわかっています

葛の花を使ったこんなサプリもでているんですね~♪

この記事を書いた人

hanaonpu

こんにちは。和ごころ花音符の稲垣です。
愛知県で生まれ育ち、高校時代からオーガニックの食品素材や民間療法などに興味をもち始めました。
大手自動車メーカーに就職後寿退社をして子育てに専念。その頃花屋さんなどで働いて植物を育てることを始めました。
若い夫婦と言えばやはり節約はメインテーマ。節約料理や、野草が食べられるという情報を得るとそれらを生活に取り込み、主婦の友に取り上げられ、節約特集ページを飾ったことやステキな奥さんの料理ページに掲載されることもありました。
長男は3歳まで一切添加物というものを与えず子育てをし、体調不良の場合などには民間療法を実施し、薬を使わない子育てを実践してきました。その後、三男が一歳になる頃、離婚。

一人での子育ては容易なものではありませんでしたが、元々どんなことも楽しむことがモットーなので、選ぶ仕事もこれはどうなってるのだろう?という業界を選んで幅広い知識を得ました。家族や子供、友人や職場の方々に助けられ、またお腹がいっぱいになることの幸せを日々感じ、いかに食が心に左右するかということを知りました。その後、薬関係の研究所で働いていた時には、薬品が体に与える影響や、薬剤師も知らない薬草が体調に効果があることを実感した事もありました。

その頃起こった東北大震災地震による色々な影響の中でも切り開く力を得る為には物ではなく、自分の知識こそ宝だと思い幅広い知識を得ることと実践していく事に力を注ぎ始めました。
チンキなどを作りはじめ、体力をつける為に山を走り山の植物を取り入れたり、薬草を使った民間療法を生活に取り入れはじめました。
どうしてこうなるのか?と思うと調べて実行するのが楽しくもあり、サラシやフンティーなども作成。人間の体の機能は使うことで幾らでも改善できると心から感じたのもこの頃です。日常的に薬草やハーブなどを取り入れ、 薬に頼らない生活を実践してきましたが、雨の日の前に片頭痛が起こる症状は残っていました。偏頭痛を和らげるハーブティーを飲み痛みを緩和するなどしてきましたが、薬膳を学ぶことで、体質が変わり次第に良くなっていきました。

そして、健康になっていた私を最後まで悩ませていた事は、肩こり。
マッサージに通わないとよくならないと思っていた時に出会ったカイロプラクティック。

民間療法としてのカイロプラクティックで根本の骨を治し、神経の伝達を良くした上でさらに薬膳の考え方や普段の食事から健康になる事ができる!
もっと日本中に笑顔が増える方法がある!
そう思いサロンをオープンする事と致しました。

体と心は繋がっています。まずは自分を大切に心の中の幸せ度を満タンにしていきましょう。楽しい事、不安な事、恐れている事、思い悩んでいる事、怒っている事、これらの様々な感情も身体に影響していきます。
思考から食べ物へ。食べ物から思考へ。思考から臓器へ。臓器の不調から思考へ。姿勢から骨の歪みへ。歪みによる神経圧迫で臓器の不調へ。全ては繋がっています。
ちょっと疲れちゃったな。なんて時は当サロンへ是非お越しくださいね!