日本の民間療法と薬膳と

先日東京にて 薬膳茶養生師の資格を取得してきました。

まだまだ薬膳は知識量が足りなくて勉強しなくてはと思っておりますが

少しだけ 日本人はアレンジを加えていった方がいいだろうなぁと 薬草や中医学や

ヒルデガルドやアーユルウェーダなどの文献や本や人の話を聞くと思います。

薬膳に関して言えば・・大陸の方々をベースに考えられているため 

日本に当てはまるものも数多くあるのですが・・

もともと 島国で海に囲まれ、魚をメインに食してきた日本人。

地震や台風や四季の変化に梅雨が多い日本。

色々工夫を凝らしてきた先人たちの知恵や伝統がある中で さらに緑や水が豊富な日本で過ごしてきた日本人の遺伝子レベルでの細胞の働きや食生活は 完全に他の国の方々の食の療法を取り入れても あてはまらないものがあるのだと思います。

実際 梅雨に関して言えば かなり他の国の方々からは想像ができないものであるようですし、薬膳の中での考え方の中での 湿 の部分からすると 養生法は変えなくてはならないだろうと

わかります。

薬膳の考え方の中に 【身土不二】という考え方がありますが 
その意味は  「つにあらず」、つまり人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味の言葉です。 言葉の起原は大昔の仏典に遡ることができますが、現在では食の思想として「その土地のものを食べ、生活するのがよい」という意味で使われています。

だからこそ、自分で育てたものを食す。自分に必要なものを 庭に育つ植物、鉢で育つ植物から聴いて 食に取り入れていくことが大切だと考えます。

日本でも 薬膳に精通した方と言ったら語源があるかもしれませんが こちらの貝原益軒の本を読んでいます。日本もその昔 江戸の頃まで遡ると 今でいう民間療法ですが 盛んに薬膳に近いようなことが 庶民の間で行われていました。

貝原益軒 の養生訓

(ようじょうくん)は、正徳2年(1712年)に福岡藩儒学者貝原益軒によって書かれた、養生健康健康法)についての指南書。益軒83歳の著作で、実体験に基づき健康法を解説した書。[1]。長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところに特徴がある。一般向けの生活心得書であり、広く人々に愛読された[1]

たとえば 味噌 日本人には欠かせないものですが他の国の養生食にはきっとでてこないだろう食品です。

大和本草 (貝原益軒 著)

明治時代生物学農学の教本が西洋から輸入されるまでは日本史上最高峰の生物学書であり農学書であった。現在、江戸時代までの生物学書や農学書の資料は大和本草以外は残っておらず、当時の日本独自の生物学や農学を知る上において第一級の資料  (左の写真ではありません)

この記事を書いた人

hanaonpu

こんにちは。和ごころ花音符の稲垣です。
愛知県で生まれ育ち、高校時代からオーガニックの食品素材や民間療法などに興味をもち始めました。
大手自動車メーカーに就職後寿退社をして子育てに専念。その頃花屋さんなどで働いて植物を育てることを始めました。
若い夫婦と言えばやはり節約はメインテーマ。節約料理や、野草が食べられるという情報を得るとそれらを生活に取り込み、主婦の友に取り上げられ、節約特集ページを飾ったことやステキな奥さんの料理ページに掲載されることもありました。
長男は3歳まで一切添加物というものを与えず子育てをし、体調不良の場合などには民間療法を実施し、薬を使わない子育てを実践してきました。その後、三男が一歳になる頃、離婚。

一人での子育ては容易なものではありませんでしたが、元々どんなことも楽しむことがモットーなので、選ぶ仕事もこれはどうなってるのだろう?という業界を選んで幅広い知識を得ました。家族や子供、友人や職場の方々に助けられ、またお腹がいっぱいになることの幸せを日々感じ、いかに食が心に左右するかということを知りました。その後、薬関係の研究所で働いていた時には、薬品が体に与える影響や、薬剤師も知らない薬草が体調に効果があることを実感した事もありました。

その頃起こった東北大震災地震による色々な影響の中でも切り開く力を得る為には物ではなく、自分の知識こそ宝だと思い幅広い知識を得ることと実践していく事に力を注ぎ始めました。
チンキなどを作りはじめ、体力をつける為に山を走り山の植物を取り入れたり、薬草を使った民間療法を生活に取り入れはじめました。
どうしてこうなるのか?と思うと調べて実行するのが楽しくもあり、サラシやフンティーなども作成。人間の体の機能は使うことで幾らでも改善できると心から感じたのもこの頃です。日常的に薬草やハーブなどを取り入れ、 薬に頼らない生活を実践してきましたが、雨の日の前に片頭痛が起こる症状は残っていました。偏頭痛を和らげるハーブティーを飲み痛みを緩和するなどしてきましたが、薬膳を学ぶことで、体質が変わり次第に良くなっていきました。

そして、健康になっていた私を最後まで悩ませていた事は、肩こり。
マッサージに通わないとよくならないと思っていた時に出会ったカイロプラクティック。

民間療法としてのカイロプラクティックで根本の骨を治し、神経の伝達を良くした上でさらに薬膳の考え方や普段の食事から健康になる事ができる!
もっと日本中に笑顔が増える方法がある!
そう思いサロンをオープンする事と致しました。

体と心は繋がっています。まずは自分を大切に心の中の幸せ度を満タンにしていきましょう。楽しい事、不安な事、恐れている事、思い悩んでいる事、怒っている事、これらの様々な感情も身体に影響していきます。
思考から食べ物へ。食べ物から思考へ。思考から臓器へ。臓器の不調から思考へ。姿勢から骨の歪みへ。歪みによる神経圧迫で臓器の不調へ。全ては繋がっています。
ちょっと疲れちゃったな。なんて時は当サロンへ是非お越しくださいね!